現場検査って。品質管理:基礎編

現場検査って。品質管理:基礎編

『家を建てること』って人生において重大なイベントですよね。

〇千万円のローンを抱えて購入する家ってすごく不安で決心のいることです。

 

家づくりを考えはじめて、

・工務店・ハウスメーカー等どこで建てよう?

・どんな家を建てよう?

注文住宅?それとも分譲住宅?

など 家を建てた皆様が悩まれることだと思います。

そんなお客様にとって大切な家。ちゃんと施工してくれるかな?

手抜き工事等ないかな等、お客様にとっては不安なことばかりです。

 

弊社ケイスタイルハウジングでは、工事を進めていく上で

品質管理として、現場監査があります。

今回は、工事の前半部分、大切な基礎でのチェック項目の

一部をご案内させて頂きます。

上記写真は、第三者検査機関(JIO)の検査員による第三者検査です。

基礎の強度を確保する鉄筋の太さ・ピッチ・コンクリートのかぶり厚を

チェックしています。

第三者機関の検査だけでなく、私達、現場監督が現場で責任もってチェックしてることとして、

・防湿フィルムが施工されているか?

そもそもこのフィルムの意味って何だろう?

地中には当然、湿気があります。

鉄筋のサビによる劣化を防止し、長期にわたるコンクリートの品質を確保すること。

シロアリ等の虫害を予防すること。

床下の湿気による躯体の腐食等を防止すること。 などがシートの目的です。

そのため破れや湿気がまわりこむことがないように確認しています。

・防湿フィルムの破れがないか?

・フィルムの重ね幅は150㎜以上あるか?

・フィルムの端部は固定されているか?

・基礎外周のの捨てコンの幅 等

 

次は配筋の工程。

これが配筋後の写真。

配筋では、D13という鉄筋を主として使用します。

D13の 13は太さ13㎜ということ。 では、Dって?

Dは ディフェレントのDです。 鉄筋をよく見ると、ギザギザがついています。

これを異形鉄筋(この異なる形=ディフェレント)と呼びます。

だだの丸棒でなく、ギザギザにすることにより、

コンクリートとの密着性を高める鉄筋です。

鉄筋の太さ、長さ。継手等を確認しています。

・鉄筋と鉄筋をジョイントする継手は40dといい、太さ13㎜x40倍=520㎜以上

の継手長さが確保されているか?

地面に接するコンクリートは、60㎜以上のコンクリートのかぶり厚を必要とします。

・そのため、上記のスペーサー(石コロ)は70㎜のを用いて鉄筋を浮かせています。

 

水廻りの配管も基礎に埋め込まれるため先行して施工します。

配管内部にコンクリートが流入しないように端部はテープで養生を行います。

配筋のすべての検査が完了したら、いよいよコンクリートが流し込まれます。

ミキサー車から流れるコンクリートをポンプ車で流し込みます。

バイブレーションをもちいて、コンクリートを流動させ、隙間・空洞の無いように

念入りに施工していきます。

スペーサーで浮いた鉄筋の下にコンクリート流入がし、

60㎜以上のかぶり厚を確保され、長期的に安心な基礎ができています。

また、灼熱の夏はコンクリートが乾きやすく、打ち繋ぎ部にコールド

ジョイントと呼ばれる不良できやすくなります。そのため、この日は計5台の

ミキサー車もひっきりなしにコンクリートを運んできてくれ、コンクリートが

乾く前に一気に施工してしていきます。

灼熱の太陽の下で作業して頂く職人さんたちにはいつも感謝です。

 

このように基礎だけでもたくさんのチェック項目があり、第三者機関に

指摘を受けることがないように、細かく確認し、品質管理をしています。

お施主様の決まっている注文住宅だけではなく、分譲住宅でも当然、

同様の検査をしています。

 

コンクリートの養生期間が過ぎ、型枠がとれ、きれいな基礎が完成しました。

 

お客様にとっては、生涯で重大決心をした買い物である家。

その想いを私達も共有し、責任もって現場を管理させて頂きます。

 

基礎の後は、いよいよ上棟へと進みます。

当現場は8月27日上棟になります。

上棟後の検査工程のついては、また報告させていただきます。

 

ケイスタイルハウジング

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